お前のためなら死んでやる3
「おっ、ちゃんと持ってきたじゃねーか。」
零が小さな胸にお金を抱えて戻ってきた。
お金をとろうとした彼らに零言ったんだ。
「シュン君とレイ君をはなして」って。
それで相手がキレた。
小さいくせに生意気だって。
“やれ”
1人の男の掛け声で、俺とシュンは一斉に殴られた。
こっちをみて笑う男はあきらかにレイの存在を忘れていて、油断していたんだ。
キィィ
ドンッ
何が起こったなんて口にも出ないほどに、その場の空気が凍り付いた。