君の笑顔が





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ゆきのソファに腰をかけた。

周りを見渡すも、家の人がおらん。


寝とんか?でもまだ7時すぎ…。


「1人なん?家の人は?」

俺は聞いた。

「あ、ゆき1人暮らしのようなもんで、
おばあちゃんご飯とか家事とか済ませたら
すぐ帰っちゃうんだ。」



当たり前のように話すゆき。

本当はさみしんだろ?


「お父さんお母さんは?」

俺が聞くと、ゆきはびくっと身体を
震わせた。



「………えっと…

…アイスあるんだけどなに食べたい?
チョコ?バニラ?」


思いっきり話逸らされたな。



話したくないんだろうな。ゆきは。





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