君の笑顔が
*****************
ゆきは話した。
1時間かけて、全部。
両親のこと。祖父母のこと。
自分の気持ち。悠斗への不安や想い。
そして―――…。
ゆきの唯一心を許した友達の
絢しか知らないさらに衝撃な過去。
俺は言葉を失った。
こんにも深いとは思わなかった。
ゆきの心の奥深くに潜んでいた闇が。
俺は救えることができるんだろうか?
なんにも考えず、能天気に今まで
過ごしてきた俺が…。
悠斗にしか、拭えない闇だ。