君の笑顔が



「へ?!」


頭が真っ白になる。

状況が読めん。

ゆきが悠人の方を見ると、

悠人はニコっと笑った。

「変な冗談やめてや」

紙を悠人に返そうとすると

その腕を悠人に掴まれた。


「本気なんぢゃけど」


そう言った悠人の目は

真っ直ぐにゆきをとらえた。

悠人の茶色い切れ長の目…。

吸い込まれそうで

離せん…。



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