君の笑顔が
*******************
次の日、病院へ行くことになった。
悠斗がほんまに目を覚ましているのか
確かめるために…。
病院に向かっている途中で
俺はふと思った。
悠斗が目を覚ました
それなら、ゆきにとっての
俺の役割ってなんなん?
悠斗が目を覚ました今
俺はゆきにとって
ただの友達に戻ってしまった。
こんなに早く、
こんな日がくるなんて
思わなかった…。
灰色の雲で覆われた広い空は
まるで俺のようで、つい
立ち止まって魅入ってしまった。
「…彰?」
ゆきが振り返る。
なにもわかってないゆきに
切なさを感じて、拳に力が入った。
「