君の笑顔が




「なぁなぁ!」

席につくと悠人が話かけてきた。

また返事聞かせてって

聞いてくるんぢゃないか

内心ハラハラしながら

悠人の方を見た。

「俺らが遅れた理由さ、

ゆきが腹痛くて動けなかったって

ことにしとかね?」

「え。あ。うん…いぃけど…」

そこで話は終わったと思った。

すると悠人はまたゆきの方を向いた。


「返事いつ?」

意地悪く笑う悠人。

顔が一気に赤くなる。

油断した…っ!

「知らない!」

あたしはすぐに視線を黒板に戻した。

先生からの視線が痛かったけど

それは気づかないフリ。



< 23 / 174 >

この作品をシェア

pagetop