君の笑顔が
「なぁなぁ!」
席につくと悠人が話かけてきた。
また返事聞かせてって
聞いてくるんぢゃないか
内心ハラハラしながら
悠人の方を見た。
「俺らが遅れた理由さ、
ゆきが腹痛くて動けなかったって
ことにしとかね?」
「え。あ。うん…いぃけど…」
そこで話は終わったと思った。
すると悠人はまたゆきの方を向いた。
「返事いつ?」
意地悪く笑う悠人。
顔が一気に赤くなる。
油断した…っ!
「知らない!」
あたしはすぐに視線を黒板に戻した。
先生からの視線が痛かったけど
それは気づかないフリ。