君の笑顔が
一瞬頭が真っ白になって
なにも考えれんくなった。
――――――悠人…っ!
気づけばゆきは教室を飛び出して
ただただ走っとった。
悠人のおる、病院へ―――…。
後ろで何度もゆきを呼んどる声が
聞こえた気がしたけど
そんなのにかまってる余裕なんて
ゆきにはない。
今はただ…
悠人に会いたい――――…。
胸が今にも潰れてしまいそうだった。
悠人…
悠人…っ
悠人…っ!
必死に無我夢中で
ゆきは走り続けたんだ。