君の笑顔が
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放課後
クラスのほとんどの子が集まった。
みんなで歩いていくことにした。
彰があたしの隣を歩いていた。
「…悠人どんな感じだったん?」
「よくわからん…。管がいっぱい繋がっ
とる…」
「…そぉか」
きっと今つらいて思ってしまったのが
顔にでてたのか、
彰はゆきの頭を優しく撫でてくれた。
「あいつは大丈夫じゃけん。
心配すんな。」
ゆきはその言葉に
妙に説得力を感じて安心した。
「ヒューヒュー!熱いなぁ2人とも!
そういう仲だったりするんか?!」
クラスの男子があたしと彰を
ひやかしてきた。
「なわけねぇぢゃん。
こいつは悠人の女になるんじゃ」
堂々と彰が言った。
あたしは少し背の高い彰を見上げる。
その顔は淋しそうに少し笑っていた。
それを聞いた男子たちは
ひやかしなんて忘れて
「悠人のやつ女ほっといて
違う世界に飛んどんのか?!」
「贅沢ぢゃーっ」
「次目覚ましたらしばいちゃるわっ」
「許さん悠人ー!」
みんな楽しそうに言っているけど
やっぱりどこか淋しそうだった。