君の笑顔が




「お父さんお母さんは?」


びくっと体がはんのうした。
聞かれたくないことぢゃったから。



「……………っえっと…

…なぁ!アイスあるんぢゃけど
なに食べる?チョコ?バニラ?」


咄嗟に話を逸らした。



「ゆき。」

彰がゆきの顔を見つめる。
話してと言われとるみたい。


「…ごめん彰。話したくない。
誰にも…。」


話したらきっと甘えてしまう。
これ以上迷惑かけたくない。
それに、話したら
もっと1人がつらくなりそうで…
こわい。









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