君の笑顔が
彰は立ち上がり、ゆきに
近づいてきた。
少しこわい。
彰がこわい。
ゆきはぎゅっと目をつむった。
ふわっと香水の香りがしたと思った。
気づけばぎゅっと彰に抱きしめられてた。
「…あきら」
「お願い、話してゆき。
俺はゆきのこともっと知りたいんだ。
ぢゃないと、ゆきのこと
守ってやれないぢゃん。ゆき…
お願い…。」
そう言って彰はゆきの頭をなでた。
あったかい。
久しぶりに感じたぬくもりに
涙が止まらなかった。