立入禁止!-殺人術専攻コース-
序章 絶叫!赤い夜の住人
回る。回る。回る。
世界がぐるぐる回る。
私は胸の激痛を抑えて、必死にこの長い廊下を走った。
窓の外は時間を失ったように、闇夜が広がっている。
たまに、星が瞬いてそこを照らした。
――これが夢ならどれだけいいことだろう。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら振り返ると、《あいつ》は息切れすることもなく、こちらに向かって来ていた。
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