。本音。

そう言ってあたしを睨みつける母親。

あたしもここで負けない。

こういうのは無視が一番なんだ。


「ちょっと、聞いてるの?私、仕事で使いたいんだけど。」


なによ、偉そうに。

仕事なら、イヤというほど会社でやってきてるんじゃない?

こんなに遅くまで。

・・・時計は9時をとっくにまわっていた。

家に持ち込むくらいなら、ずっと会社にいてくれて構わないのに。
どうしてここに持ち込むんだろう。


とりあえずキーボードでブログ記事を書き込む。

「・・・優実。・・・ねぇってば!!」


母親があたしの肩を掴んだ。

汚い手で触らないでよ!!!

とっさにそう思ったあたしは母親の手を払いのけた。

「なっ・・・」

「・・・仕事なんかやんないでよ。会社でやってくればいいじゃん」


母親は一瞬だけひるんで、すぐに逆切れしはじめた。

「会社で終わらないから持ってきてるのよ!!」

「終わるまで会社でやってれば。」


記事を書きながらそう言い放った。







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