。本音。

なんだか、置いてかれる気がして、


怖くなった。

あたしが1人になっちゃう、

そんなどす黒い思いでいっぱいになった。


もう、イヤんなった。

メールボックスなんて、消えればいい。

母親も・・・不倫相手も。


いなくなればいいのに。

本気でそう思った。


「あ、優実~どしたの?」

母親があがってきた。


「ねえ、浮気ってサイテーだよね。」

「え?優実?」

「浮気するヤツってさぁ、くずだよね。マジ人間のカス。」

あたしは怒りをぶつけた。

ほんとに、母親には言ってはならないような

単語をぶつけまくった。


・・・否定してほしかった。

そうだよね、

浮気はいけないコトだよね、

って言って。

私はしてないよ、って

言ってほしかった。




「でも、自分の旦那は愛してくれないんだよ?」


・・・・は?


「誰からも愛されなくて、こんな毎日やってられないでしょ。」

「・・・・」

「まあ、優実も大人になったら分かるよ。」



どうして。

どうして否定してくれないの?


あたしは唇をぎゅっとかみしめた。








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