たったひと言。
「うぅっ……」

冨永さんがわたしのかけた水で震えている。



「あはははっ!希咲さんやる~!」


…もうわたしに冨永さんを親友という権利はない……



タッ・・・・




わたしは教室を飛び出した。


その場にいることが出来なかった。




どうしてっ……



あんなことをやってしまったの…?



冨永さんは……


わたしの親友じゃなかったの…?


最低だ……


卑怯者だ……


いっそ、消えてしまえばいいのに……。
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