王子様のつくりかた
王子と学校
* * * * *
ジリリリリ・・・・・
ピッ
目覚ましを止める。
昨日は結局全然眠れなくって、もう朝を迎えてしまった。
そういえば龍も今日から学校に行くとか言ってたっけ・・・
て!ことは龍のこと起こさなくちゃ!!
あたしは急いでリビングに向かう。
「龍!」
リビングのドアを開ければ、朝食のいい匂い。
「あ、おはよう。心愛」
見れば龍が朝食を作っていた。
「な、なにこれ・・・龍が作ったの?」
テーブルには美味しそうな料理達がずらり。
「うん・・・心愛のために作ったんだ、けど・・・・・
ごめんね、勝手にキッチン使って・・・」
途端にうなだれる龍。
可愛いな!・・・じゃなくて!!
「別に責めてないし・・・勝手に使ったことにも怒ってないよ?
むしろ朝ごはん作ってくれて楽だし・・・」
「よかった・・・・・!」
「じゃ、じゃあ早く食べよ?遅刻したらイヤだし・・・・・」
「うん!」