亰先生のお楽しみ☆
『危ないっ!』
(え?)
男の人が手を伸ばす。
『大丈夫!!俺が受け止めるから!』
(だ…誰?)
私は目をつむって,そのまま落ちた。
だが誰かが受け止めてるように,膝と腰のところに手が添えられていた。
私は恐る恐る目を開ける。
そこには穏やかな笑みをした若い男性がいた。
『大丈夫?』
(わ…カッコイイ人…。ジャニーズとかにいそうな人だな…。あ…猫)
「あ…大丈夫です。ありがとうございます」
私がそう言うとゆっくりと男性は降ろしてくれた。
「ほら…。キミも気をつけるんだよ?」
私は猫を逃がしてあげた。猫はちらりと,こちらを向いて,
『にゃー』と鳴いて歩いていった。