入れ替わっちゃった恋
2.MYHOME
「えっと…北坂3丁目……あ、ここだ」
目の前には、大きい茶色い家が経っていた。
「この人、お坊ちゃんなんだ」
――――ピンポーン
「おかえりなさい」
インターホンからお母さんらしい人の声が聞こえた。
玄関を開けると目の前には、美人なお母さんが出てきた。
「ただいま」
「おかえりなさい、今日は遅かったわね」
「委員会だったの」
長い廊下を歩きながら、美人なお母さんが話しかけてきた。
「あら、今日は機嫌がいいのね」
「へ?そう?」
この人、いつもしゃべんないのかな……。
「今日はね、お父さん帰ってきてるから早めに帰ってきてほしかったのに。ま、いいわ。早くご飯食べてらっしゃい」
「はーい」
って、部屋どこだろ?
家中の部屋を開けたのだが……
「お兄ちゃん、何やってんの?」
この子、めっちゃきれい。
お兄ちゃんってことは、妹……?
「あんさ、私の部屋どこ?」
「私?お兄ちゃん、今日変だよ?私の隣じゃない。いつも、すぐに部屋に閉じこもるくせに」
「あ、ごめん、ごめん。失礼しました……」
私って言っちゃった…。