入れ替わっちゃった恋

隣の部屋だから、ここかな?

「失礼しまーす」

そっとドアを開けて電気をつけると全体的に青でまとまった部屋があった。

「男子って意外と部屋キレイなんだ」

服を脱いで、部屋着らしきものに着替えてリビングへと向かった。

「お、久しぶりだな」

お父さんらしき人が話しかけてきた。

なんか、メガネかけていかにもエリート商社マンって感じ。

「うん、久しぶり」

「ホント、今日は機嫌がいいみたいだ。ゆっくり話せそうだな、こりゃ」

「そうだね」

どう返していいかわからなく、適当に微笑んどいた。

「悠生が、笑った。久しぶりに見たわ」

「父さんもだ、なんか嬉しいな」

なんで、私が笑うとこんなに笑顔になられるんだろ?

変な家族。
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