絶賛彼氏募集中
「龍!!まって!!」
「選択するってことは、こういうことなんだよ」
「あたし、選んでないじゃん!!」
「流和、お前の目は真を見てるんだ。俺にはわかる」
龍の苦しそうな顔。
見たくない…
見たくないよ…
「どっちかが、幸せになるには、どっちかが不幸にならなきゃいけないってことか…残酷だな、ほんと…」
「恋愛なんて、そんなもんだよ」
「龍…」
「わりぃ…これ以上ここにいると、なきそうだから…じゃぁな」
「川原…」
「っ…ごめんなさい…」
「流和、んななくなよ…」
「あたしのせいで…あたしがいなきゃ、ふたりとも、こんな気持ちにならなくてすんだのに…」
「流和…」
「あたし、男の子に戻るよ」
「え…」
「もともと、あたしは王子様。お姫様なんて、なれない。憧れの存在なだけ、」
「…じゃあ、俺がお姫様なら、結婚できるじゃん」
「えらんだ、お姫様しか守らないよ。あたしは、みんなの王子様じゃない。」
「じゃあ、俺にしてよ…」
「真なんて、だいっきらいなんだから!!」