絶賛彼氏募集中


「おっす、小林」

「え、小林先輩…か、れし…ですか?」

「え、ちが」

「はい。そうですよ、ね?小林?」

「へっ?あ、うん」

「そ、うなんです、か」

「あの…」

「あのっ、でも、これだけは受け取ってくださいっ!!お願いします」

「、ありがとう?ごめんね、うれしいけど、気持ちは受け取れない」

「いえ…そ、それじゃあっ!!」



はぁー…

あの子、結構おとなしい子だったな…。

でも、なんで真くん、
彼氏なんか名乗ったんだろ?


「真くん、ありがとっ」

「いえいえ、あたりまえですよ」

「なんで敬語?」

「なんとなく?」

「ははははっ」

「あのさ、小林、」

「ん?」

「今日暇?」

「えーっとねぇ…今日はー…」


今日は、
今日は…


「暇だけど、チョコ持ってる女子から逃げないとなんないや」

「そう、じゃあ今日一日、小林のボディーガードってことで、付き添ってていい?」

「いいけど…なんで?」

「だって、いくら強いって言ったって、女だろ」

え…

「///」

「どうした?ダメか?」

「いいよ、真くんなら」

「そっか、よかった」

「ねえ、さっきどうして、あたしの彼氏だって名乗ったの?」

「…小林なら、いいかなーって」

「え?なにが?」

「彼女にしても」

ドキン…

「な、っなにいってんの?!」

「なにって?」

「彼女にしてもいいとか何とかって!!」

「…ドキドキした?」

「ばっ、ばかにすんなよ!!」

「ねえ、小林、知ってた?」

「なにがだよ」

「こういうとき、小林は、俺の前でも男口調になるんだよ…」

「なっ///!!なんだよこういうときって…!!」

「えー?言わせたいの?」

「はっきりしろよ!!」

「…恥ずかしいときとか、ドキドキしてるときとか」

「なっ///」

「ふふっ、顔真っ赤だよ?」

「あ、あたしをばかにすんなー!!」

「じゃ、教室で待ってる」
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