君の隣の特権



私の顔を見て微笑むと

いきなり私に倒れ込んできた



「きゃっ!?」


背中は床についていて

上には秋が覆い被さっていて…

今の状況を

一言で言うならば…


絶体絶命?!



「待って!

秋、ここ学校…」



そう言ってる間に

私の胸辺りに

秋の顔が埋まった



「秋!やめ…」



ん?;


秋はピクリとも

動かない




終いには

すーっと寝息まで

聞こえてきた…




は?



「秋?」


「すーっ」




いや…疲れたのは

わかるよ?

わかるけどさ?




私はふっと息を吸うと


「起きてっ!」


と叫びながら


目の前にある秋の額に

頭突きをかました…











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