君の隣の特権




「え〜…

意味がわからないんですが…」



私の問いかけを

無視して秋はまた可愛く笑う



「明日ずっと一緒に

寝よう?」




私の顔は真っ赤で

破裂しそう





「え、ま、待って、

まだこ、心の準備が…」



そう慌てながら訴える私に

秋はケロッとした顔で






「何勘違いしてんの?

一緒に眠ろってことだよ?」



と言い放った





「あっ!そっか…」





恥ずかしくて耳まで

真っ赤な私は

俯くしかできない




俯いてる私の耳元で


「俺が我慢できたら…、

の話ね?」




確かにそう囁いた




私が驚いて

放心状態になってるのうちに





「あっ!

じゃあ家帰って寝るから」




そう言って秋は

風のように家の中に消えていった




私は…

そのまま秋の家の前で

顔を真っ赤にして

放心状態で30分も

立ち尽くす羽目になった




あ〜あ…



私は一生

秋には適わない




でもそれも

悪くないかな…





そう思って微笑むと

やっと自分の家まで

歩き出した











不安なこと end
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