君の隣の特権
「うっぅ…あき〜ぃ」
「は、え?
ちょ、なんで泣くの?
まじ待って!」
なんで泣いてんのか
さっぱり
わかんない!
あたふたしていると
望はいきなり
「秋大好き〜ぃ」
…そう言われたら
抱き締めずにいられなかった
「ほんとに…?」
望が頷いて
腕をまわしてきた
「秋がずっと一生
大好きで…
別れてなんかあげないもん」
うれしすぎて
自然と
笑みがこぼれた
俺…
まだ望の側に
いていいんだよね?
俺の隣に
いてくれんだよね?
「さっき別れたいって
言おうとしたじゃん」
「違うもん!
別れたくないて言おうとしたら」
あ〜もう
まじで
無理…
我慢できねえ…
「秋が途中でキスし…」
話してる途中に
また口を塞いだ
コイツ可愛すぎて
反則なんだけど…
でも…
「ふが、もがっ」
…ムードねぇ〜
一旦唇を離して
「…キスしてる最中に喋んないで」
そう言って
舌を入れると
望が頑張って合わせてきた
…上手くないけど(笑)
でも上手かったら
腹立つけどね?
さっきは
気づかなかったけど
望の唇は甘い
十分に味わうと
唇を離した
「あんま可愛いこと言わないで?
あとその目で見んな?
じゃないと…
どうなってもしらないからね?」
俺って好きな子を
いじめたくなる
タイプなんだな…(笑)
初めて知った…
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