君の隣の特権




またあの目で

見つめてくるから

望をあっちに向かせて

後ろから抱きしめた







は〜ぁ…

落ち着く…



「秋無理してる…?」



そう言われて初めて

疲れてると気づいた




「久しぶりに

こんなに喋った…」




そう言って望の肩に

もたれかかった




「ちょ、あき!」


「ん〜?」


「首くすぐったい〜」




こいつ首も

弱いのかよ…(笑)





「俺さ?頑張って

いっぱい喋ったから…」



「うん?」





「今まで我慢してた分

頂戴?」





そう言って

首に吸い付いたら…




「きゃっ?!」



…やっぱな。




「首弱いってことも

わかったし」




首もとにキスして



「んやっ?」


耳に息を吹きかけた



「耳も弱いんだ〜?」






そうからかうと

望が涙目で睨んできた





…そんな顔したって

怖くないっての。



俺は望の睨みに

満面の笑みで答えた






「いっぱい望のこと

わかったから

頑張って良かったかもね?」





そう言って

頭を撫でたら




望の顔はぼんっと

赤くなっていた







なんでいちいち

こんな反応が可愛いのかな…












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