君の隣の特権
「…誰から聞いたの」
秋がソファーから降りて
私の隣にきた
いきなり近くに来たので
びっくりした;
なんとなく…
視線を秋の反対側に向けた
「え!えっと…
風の噂で…」
「ふーん」
秋…ちゃんと
答えてくれるかな…?
「こっち向いて?」
言われた通りに
秋の方を見た
目が合うと
秋はにかっと可愛く笑った
…?
「俺の過去とかに
嫉妬しちゃうの?」
そう意地悪に笑うと
私の肩に腕をまわして
うなじに触れてきた
「きゃっ?」
びくっと揺れた私に
一層意地悪に笑うと
「嫉妬しちゃうの?」
もう一度聞きながら
私の顎に
秋の指が触れた
.