君の隣の特権




「過去にも…

ヤキモチ妬いちゃうよ?」




そう秋の瞳を

見つめながら言うと

秋は私の顎から指をはずした









「だって秋に

私以外の女の子

触ってほしくないもん…」







言ってから気づいた

かなり我が儘発言だし

独占欲丸出しだよ…









不安になって俯くと

背中に腕が回されて



「きゃっ?」


スッポリと

秋の腕の中









「…素直すぎ」



そう言ってため息を

ついた





「あ…き?」




「そんなこと言われたら

俺止まんなくなるんだけど…」







そう言って

体を離すとまた顎に

指をかけた









「じゃあ望になら

触れていいんだよね?」






答えを返す前に

唇を塞がれた












.
< 41 / 43 >

この作品をシェア

pagetop