甘い香り
出逢い
「ちーほりっ☆」
学校へ向かう途中、
前に中学の時から親友の千帆里を見つけ
駆け寄った。
「あっおはよう。羽月♪」
「おはよー☆
同じ高校受かった上、
同じクラスで
あたしたち、ついてるね♪」
千帆里は
顔が整っていて
昔から超、美人さん。
千帆里の髪が揺れる度に
ほのかなフローラルが香る。
「何の騒ぎ?!」
教室に差し掛かると
あたしのクラスに
他のクラスの女の子が群がっていた。
「ちょっすいません」
謝りながら
人混みをかき分けていく。