心距離恋愛。~believe you‥~
「どこいくのー?」
「まあぶらぶら。」
そっけなく
隼斗が答える
「つかさ、明日家に友達来るから。」
「そおなんだーサッカー部の人?」
「まあそんなとこ。別のも来るけどな。静香びっくりするんぢゃね?(笑)」
誰が来るかなんて
あたしはそこまで
気にしてなかったから
「ふーん…。」
とだけ答えた。
「俺、腹減った。なんか食べよ?」
「ぢゃああそこ行きたいっ♪」
昼食を済まして
歩いてる途中、
『あのー、すいません、私××プロダクションの○○と申しますがモデルになりませんか?こちら名刺です。』
スカウトだ
「え……あ...、」
いきなりで一方的で
びっくりしたあたしは
戸惑いながら
なんとか話す
隼斗はさらっとした
表情で話しを
聞いていた。
『どうですか?モデル、やりません?あなたならスタイルもいいし、可愛いし、ファッションセンスもいいのでものすごく向いてると思いますよ♪』
「んー…でも..。」
『気が向いたらすぐに電話くださればいいので^^』
名刺を渡され
その場を去っていった。
その後も何人か
名刺やらメモやら
あたしに渡す。
「今の芸能界ってそんなに大変なんかなあ?あたしなんかスカウトとか(笑)」
「ははっ(笑)お前ばかだね。(笑)買い物して帰ろっか。」
――――――――
その日は
お買い物したり
おいしいもの
いっぱい食べたり
ふつーに
楽しかった。
結局もらった名刺は
6枚。カットモデルやら
ファッションモデルやら
なんか少しだけ自分が
認められた気がして
うれしかった。
明日起こることなんて
まったく知らないで……―――