境界牲人格障害〜BPD〜

この頃になると、薬を自分で管理出来るようになった。


それがイケなかった…


私の状態は、入院する前より悪化して行った。


結婚生活をノートにまとめる作業。


うつ状態で思考回路の回らない私の頭では、キツい作業だった。


そんな頭でも、急に鮮明に記憶が蘇る時がある。


恐怖だった。


結婚生活の中でもそうだったが、私は他人のケンカや大声に敏感な所がある。


ある日、外で洗濯物を干していた。


近所の家から、親子ゲンカの声が聞こえて来た。


高校生の息子が怒鳴りちらしている。


たったそれだけの事で、私は震え、手が止まり、動悸がして来てしまった事がある。


それだけ私は敏感だった。

だからそう言う事をされた事を、思い出すだけでも恐怖だった。


弱い私は…

また薬に逃げた。



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