境界牲人格障害〜BPD〜

手術の日、私は9時からの一番乗りだった。


6時間の手術。

手術室から出て来たのは、午後の15時を過ぎていた。
手術室からICUに移る時、薄らと目が覚めた。

彼が傍にいた。

ICUで、脊髄の血抜きをする管を、無意識に痛がり、外そうとする私を、彼は一晩中、止めてくれていた。

この時期、私は彼に別れを切り出した。

これ以上、私の病気に彼を振り回したらイケない。

ラクにさせてあげたい。


そんな彼を思う気持ちから、私は彼に嘘を付いた。


好きな人が出来たから別れて欲しいと…


彼は私の嘘を見破ったのか、本気に取ったのか分からないけど、2番目でも良いから、傍にいさせてくれと言ってくれた。


私には、勿体ないくらいの人だ…



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