境界牲人格障害〜BPD〜

外出許可で出た。


私は車椅子だったので、彼に車椅子を車に閉まってもらいた、出発した。


岡先生に怒られるかな…


岡先生の所に着いた私はいつもより小さくなった。


怒られる覚悟だ。


「ご無沙汰してます。

無事に手術終わりました。」


「生きててくれて良かった。

いつかは、こんな事になるんじゃないかと思ってました。

私はね、3人の患者さんを救えなかった。

佐藤さんが4人目にならないように、これからも診て行きますからね。」


素直にビックリした。

以外な言葉だった。

岡先生が患者さんを救えなかった事も、初めて知った。

「境界性人格障害なんて、先生の専門じゃないのに、診てもらってるだけで感謝してます。」


「私はあなたが境界性人格障害だから診てるんじゃありませんよ?

あなたが、骨折しようが、癌になろうが、私はあなたを診ます。

あなたは私の大切な患者さんですからね。」


嬉しかった。


こんな事をしてしまった私を、見放さずにいてくれた事が、とても嬉しかった。

頭では、分かっている。


イケない事をしたと…


でも私はまた半年後に、周りを裏切る…



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