境界牲人格障害〜BPD〜
そこには、サッカーの練習をする、長男の姿があった。
こんな偶然って、あるのか?
私は思わず娘に
「お兄、居るよ!」
娘も、目で必死に長男を探していた。
次の瞬間、娘は思いっきり駆け出して、長男の所へ行った。
長男はビックリした様子だった。
当然だろう。
いきなり母親と妹が目の前に居るのだから。
長男は照れ臭そうに娘と話しをしていた。
私は娘が約束していた友達の母親に連絡を入れ、事情を話し、今回は断った。
長男が娘に手を引かれ私の所に来た。
私は長男と話すのが、正直怖かった。
私は嫌われてしまったんだと思っていた。
3人で、ご飯を食べに行く事になった。
私は恐る恐る長男に聞いてみる。
「お母さん、お前を捨てたんじゃないよ?」
「分かってるよ?
俺が転校したくなかったから、お父さんを選んだだけだよ?
お母さんは、お母さんしか居ないよ?
だって、良惠ちゃんはお母さんじゃないから。」
私は嬉しくて泣いてしまった。
私達は、こうして、週末を一緒に過ごす事が多くなった。
長男からしたら、誰にも言えない秘密事を作らせてしまったのだ。
この密かな週末の幸せが、のちの調停で、思わない事態を招く…
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