境界牲人格障害〜BPD〜

私は、うつ剤を寄越さなかった岡先生に対して、敵意を出してしまった。


良く考えれば、うつ剤を出してくれないのは、当たり前だ。


渡して、またODされたら困る。


その時は、そんな考え方が出来ず、只岡先生に敵意をむき出しにした。


私は、それから、うつ剤の代わりに処方された薬を飲まなかった。


うつ剤は、自分の判断で止めてはイケない。

禁断症状が出るからだ。


この時点で私は禁断症状が出ていた。

三半規管が、ぐわんぐわんする。

真っ直ぐ歩けない。


食べれない、飲めない。


そんなある日、玄関のチャイムが鳴った。


出なかった。


ポストに何か入った音がした。

私は這いつくばって取りに行った。

中身は、岡先生からのメモと、うつ剤が入っていた。

『何故診察に来てくれないのですか?

体が心配です。

うつ剤を置いて行くので、無くなる前に来て下さいね。

病院で待っています。』


私1人の為に、昼休みを潰して、岡先生は遠い距離を、わざわざ来てくれた。


でも私は意地になっていて、置いていってくれたうつ剤も、飲まなかった。


そして私は倒れた…



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