境界牲人格障害〜BPD〜
新たな気持ち
2週間に及ぶ治療が終わり、退院の日を迎えた。
看護師さん達に、
「二度と戻って来たらダメよ?」
と言われた。
練炭自殺までして死ねなかった人間だ。
もうこの先は、何が何でも、生きるしかないんだ。
その足で、心配してくれて居た、岡先生の所に向かった。
さすがに今回ばかりは、先生も半泣きして居た…
私は、迷惑心配だかり掛けてすみませんと謝った。
何より生きていてくれて、本当に良かったと言ってくれた。
そしてこうも言ってくれた。
「あなたが一番思っている息子さん、あなたが旦那さん夫婦に貸してあげてると考えたらどうですか?
息子は必ず、母親の所に戻ってきますよ?
それが何年先でも、あなたが母親だと言う事に、変わりはありません。
それまで、お金の掛かる時期だけ、あなたはラクをして貸してあげてると考えてみましょう?」
先生は笑顔だった。
私も、そうかもしれないと思った。
息子の言った言葉を思い出していた。
『お母さんは、お母さんしか居ないでしょ?
良惠ちゃんはお母さんじゃないから。』
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