境界牲人格障害〜BPD〜

「ヤスくん、女居るみたいよ?
電話待ちで家にいたでしょ?
あれも、信販会社からの確認の電話だったみたい。

女に教習所通わせてあげて、新車のクラウン買ってあげたらしいよ。

そのクラウンのローンの信販の電話だったみたいね。」


怒りより、唖然とした。


あいつバカ?

私の友達夫婦に、ペラペラと。

でも好都合だ。

どうやら、その女は、旦那の仲間内の飲み会などにも、旦那が連れて行って紹介しているようだった。

周りの反応は、やはり冷たい。

「久美子と離婚もしてないウチから…」

と囁かれていた。

でも、恋愛に夢中な旦那の耳には、何も入らない。


私はこの時、もしもの為に、女の名前と年齢と、住まいを知りたいと思った。



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