二人の思い





しばらく二人は沈黙していた…


先に話出したのはおじさんだった


「…蓮君、もあになにがあったのか知っているかい?」


「…知りません…」


「そうか……心配かけて悪かったね、それとお見舞いに来てくれたんだね…ありがとう」


「いえ、俺がかってに来ただけですから」


「…もあは幸せだなぁ…」

「……?…」


「こんなにもたくさんの人に心配されて…でも、もあはもう目を覚ますかもわからない状態なんだ……だから、もうもあの事を気にしないで前に進んでほしいんだ……」


「…どうして諦めるんですか!?」


「…諦めてなんかないさ…でも、もあはいつ目を覚ますかわからない…明日かもしれない明後日かもしれない、もしかしたらもう目を覚まさないかもしれないんだ…だから、蓮君には幸せになってほしいんだ…」


するともあのお母さん、もえさんが、こっちに来て話し出した






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