二人の思い




病室の前に着くと俺は立ち止まってしまった……


どんな顔してもあに会えばいいかわからなかったから……だってもあは俺のせいでこんな事になったんだから……それから俺は引き返そうとしたら………


「蓮君!…待って∑」


もえさんが立っていた…


「…蓮君?もしかしてもあに会わす顔がないあんて思ってる?」


「…………」


俺は図星だったからなにも言えなかった……


「…もあがこうなったのは蓮君のせいじゃないから、もあが弱いから……だから蓮君のせいじゃない……」

「…そんな事…」


「…もし、それでも自分を許せないんだったら、もあに会ってあげて?……今のもあには私達よりも蓮君が必要なの………お願い…」

そう言ってもえさんは俺に頭を下げた……




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