『そらそら』詩集
「ねえ、パパ。」
どうしようも無い私の
泥だらけの私の
汚れ、ボロボロの私の
こんな私の手のひらを
小さな、小さな
白く、清い手のひらが
ありったけの、小さな力いっぱい握りしめる。
その小さな力は、私の心ごと体ごと包み込む。
私の体に、僅かに残る力を寄せ集めてくる。
「ねえねえ、パパ。」
僅かな小粒な涙が静かに頬を流れる。
泥だらけの私の
汚れ、ボロボロの私の
こんな私の手のひらを
小さな、小さな
白く、清い手のひらが
ありったけの、小さな力いっぱい握りしめる。
その小さな力は、私の心ごと体ごと包み込む。
私の体に、僅かに残る力を寄せ集めてくる。
「ねえねえ、パパ。」
僅かな小粒な涙が静かに頬を流れる。