知らなかった僕の顔
嫉妬と嘘
「遅刻するっ!」


僕の隣に寝ていた森若ちゃんが、そう言って飛び起きた時、僕はまだ寝惚けまなこでいた。


「寝坊しちゃった!」


バイトの時間に遅れそうな森若ちゃんは、ものすごい早さで服を来て、化粧もせずに部屋を飛び出そうとした。


「待って、森若ちゃん」
僕は彼女を引き留めて、マヌケな裸のままベッドを出る。


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