知らなかった僕の顔
ケーキと人妻と甘い誘惑
僕は夏休みの、無駄で膨大な時間をアルバイトに費やすことにした。
アパートから歩いて5分の小洒落たケーキ屋だ。
バイトに行く前に、ジーンズのポケットに入れた携帯を取り出し、チェックする。
今日はこれで8度目のチェックだ。
着信は、ない。
あの日から、もう三日も経った。
僕は森若ちゃんに、携帯の番号を教えた。
「電話、待ってるから」と言い残し、送り届けた彼女のアパートの前で別れた。
彼女の番号は、聞かなかった。
何を格好つけていたんだ僕は。
今となってはその時の行動が、意味不明にも思える。
たぶん紳士ぶっていたんだな…。
よくわかんないけど。
僕は、小さく溜め息をついてケーキ屋に向かった。
アパートから歩いて5分の小洒落たケーキ屋だ。
バイトに行く前に、ジーンズのポケットに入れた携帯を取り出し、チェックする。
今日はこれで8度目のチェックだ。
着信は、ない。
あの日から、もう三日も経った。
僕は森若ちゃんに、携帯の番号を教えた。
「電話、待ってるから」と言い残し、送り届けた彼女のアパートの前で別れた。
彼女の番号は、聞かなかった。
何を格好つけていたんだ僕は。
今となってはその時の行動が、意味不明にも思える。
たぶん紳士ぶっていたんだな…。
よくわかんないけど。
僕は、小さく溜め息をついてケーキ屋に向かった。