知らなかった僕の顔
その日もいつもと変わらぬ日曜のはずだった。



バイトに行くため僕より早く起きた彼女は、まだベッドでぐずぐずしてる僕のおでこにキスをした。


「行ってくるからね」

「あぁ…うん…気を付けて…」
僕は、寝惚けた頭で答えた。


彼女は、僕のおでこにもう一度キスをした。


「口には?」
僕がニヤけて言った。

「帰ってきてからね」

「今日も遅いの?」

「たぶん。追い込み作業に入ってるからね」

「わかった。頑張ってね」

「うん。じゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」



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