知らなかった僕の顔
そのままの状態でいると、さっきの長谷川の電話は、夢だったようにも思えた。


これがただの悪い夢なら、僕は森若ちゃんの帰りを待つだけだ。



でも森若ちゃんは、いくら待っても帰っては来なかった。



人を待たせるのが大嫌いな彼女が、僕のもとへ走って駆けて来ることはもうなかった。


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