知らなかった僕の顔
森若ちゃんは、笑って許してくれるかもしれない。



自分のあとを追って死のうとする馬鹿な僕を。


僕はベッドから起き上がり、台所へ向かった。



そして包丁を掴んだ。


右手に握り締めた包丁の刃先を見つめていると、また急激に吐き気が襲ってきた。


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