知らなかった僕の顔
何かに、心も体も奪われたような気がしていた。


自分が自分じゃないような感覚でいるなら、簡単に死ねる気もした。



人は、あまりに深い悲しみの中では泣くことすら出来ないと聞いたことがある。


でもきっと僕は、それとも違う。


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