知らなかった僕の顔
僕は、最後の気力を振り絞るように立ち上がり風呂場へ向かった。


あの日から着たままの服を脱ぎ、頭からシャワーを浴びた。


熱いシャワーを顔にあてると、乾いた唇にヒリヒリとしみた。


僕は口を開け、シャワーのお湯を直接飲んだ。


生きてる実感がして少し悲しくなった。



< 192 / 203 >

この作品をシェア

pagetop