知らなかった僕の顔
僕はしっかりとドアの鍵を閉めた。

…軽い疲労感があった。


僕は部屋の中央に座り、矢島さんからの贈り物を開いた。


それは、柔らかい素材の吸水性の良さそうなハンドタオルだった。

ただ、柄が普通じゃない。

目に刺さるようなショッキングピンクに、規則的に配列された白い小さなハートマーク。

同性からこういうタオルを贈られて、何も思わない男がいるだろうか?


矢島さん…ゲイ…だよね?


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