知らなかった僕の顔
「あ…そうだった…」
楽しい食事に水を差すようなことを僕は思い出してしまった。


「どうしたの?」
森若ちゃんが、口をもごもごとさせて聞く。

「いや…うん…」


何から話そう…。

僕は、今日突然引っ越して来た、あの奇妙な隣人のことを思い出していた。


「あの…森若ちゃんさ…ゲイの友達って…いる?」
質問が唐突すぎただろうか?



「一人、いるよ」


おぉ!!流石は森若ちゃん!!


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