知らなかった僕の顔
「僕の周りには、ゲイの知り合いがいないから、ちょっとその…よくわかんないんだけど…」

「うん、うん」
真剣な表情で、相槌を打つ森若ちゃん。

「ゲイの人って…自分のパートナーを見つける時、誰かれかまわずアタックするものなのかな?」


森若ちゃんは、少し考えて答えた。


「たぶん、しっかりと相手を見極めるんだと思う。何も言わなくても雰囲気で、ゲイはゲイがわかるっていうし」

「…僕、ゲイに見える?」

「えぇっ?!見えないよ。どういうこと?」
森若ちゃんが、目を丸くする。


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