知らなかった僕の顔
騙せない本当の自分がいるとすれば、僕が今思うことは、森若ちゃんといつまでもずっとこうして一緒にいたいということだった。


僕は、隣に座る森若ちゃんを見つめた。


森若ちゃんも僕を見ている。



「僕と、お付きあいしてもらえませんか」


激しい波の音が響き、風が僕らの髪の毛を揺らす。


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