奈良の都の妖しい話
夜…

「来たな、妃…。」

「はい。」

「…良い香りがする…早速使ってくれたのだな。」

「はい。本当にありがとうございました。」

東宮は微笑み、美羽子を抱き寄せた。

「……妃よ…」

「…何でしょう。」
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